根尖が見える
実体顕微鏡を使ったマイクロエンドレポート第一弾です。
上顎右側4番の再根管治療に実体顕微鏡を使ってみました。
初回はとにかくガタパッチャーポイントを取り除くことに専念しました。
右の写真は治療終了時の画像です。
下段が実体顕微鏡のCCDカメラの画像ですが、
オレンジ色のガタパーッチャーが取り残されているのがよく見えます。
画像にすると奥行きが分かりにくくなりますが、
ガタパーッチャーが残っているのは根尖付近です。
拡大鏡を使い始めた時にも感じましたが、
本当によく見えます。
今までと見ている世界が違います。
試しに肉眼で治療しているのを想定して、
デジタルカメラで咬合面から写真を撮ったものが上段です。
同じ状態の写真なのに、全くガタパーッチャーの取り残しは確認できません。
今までだったら、
「これでOK!」
「ガタパーッチャーは全てとれた!!」
と、思っていたかもしれません。
根管内はかなり汚れていましたので、
汚染されたガタパーッチャーポイントを取り残していたら、
根尖部の炎症はひくはずがありません。
除去しようとガタパーッチャーを押すと、
患者さんは根尖部に痛みを感じていました。
感染がなくなれば、きっとその痛みもなくなるのでしょう。
次回、完全にガタパーッチャーを取り除くのが楽しみです。