保険制度

mumemo672006-07-04

 4月から保険改正で、説明文書の提示、領収書作成など、文書作りにかかる時間がハンパではなくなっている。
今までも治療にかかるコストと、それに見合わない保険点数を補うために、多くの歯医者さんは増患増収をしてきた。患者さんを増やして、収入を増やそうとすると、どうしても治療時間は短縮せざるを得ない。
医療というのは、そんなことで良いのだろうか?

日本の国民皆保険は、国民全員が平等に医療を受けられるということで、すばらしいものだと思う。しかし、実際の医療内容が低下しては意味がない気がする。

我々歯医者は、「平等に医療を..」という正義感から、保険医を返上するまではなかなか踏み切れないが、なんだか矛盾を感じる今日この頃である。


国民皆保険が達成されたのは、1961年だそうだ。
(自分が生まれるちょっと前だ!!)
まだ、50年も経過していない。
そんな制度に我々は縛られなければいけないのか?
祖父の時代には、保険治療中心ではなかったわけだ。


昨日も書いたように、増患増収をしていくと、歯医者は休む暇もなく、自分の身体を壊すのがオチである。


我々歯医者は、自分の生活をもっと考えなければいけない時期に来ているのだと思う。