オーバーデンチャー

mumemo672004-11-10

 今まで自分が思っていたオーバーデンチャーというのは、歯冠が崩壊してしまい、歯冠修復しなければならないが、歯冠歯根比も歯周状態も悪いので、仕方がないから根面キャップを被せて、義歯床で覆ってしまおう...というものでした。ですから、その歯に支持も把持も求められないならば、保存する意味がない..、歯根が残存することで歯槽骨による頬側粘膜のアンダーカットが残り、床外形を歯肉頬移行部まで延長することもできず、辺縁封鎖も得られない..、良いことが全然ない、単に患者さんが抜歯を嫌がるから行う、逃げの治療だと思っていました。
 しかし、先日のN先生の講習会を聞いて、加圧因子の悪影響を改善するために、歯冠歯根比、歯周状態の良好な歯を利用してオーバーデンチャーとする、建設的、積極的な咬合改善のやり方もあることを学びました。オーバーデンチャーについても自分の考えを整理してみる必要がありそうです。